コンプレックスはいつも生きる邪魔をしてくる。
おおまかに言うと、自分の容姿の悪さだとか、勉強の出来なさだとか、勉強だけではない頭の悪さだとか、コミュニケーション能力のなさだとか。
自分の劣っている部分を確認する度に辛くなる。
生きづらい。
日常生活では他人のコンプレックスに触れることはないが、インターネットではよく人のコンプレックスに対する嘆きを目にする。
ある日目にしたのは、肩幅が広いことがコンプレックスだということだった。
肩幅がガンダム、華奢な女になりたい、と。
その投稿を見てから、風呂で裸になった自分の肩幅を気にして見てみると、なんと私の肩幅はガンダムと言えるそれだった。
今まで自分の肩幅が広いという自覚はあったが、別に全然気にならなく、なで肩じゃなくてよかった、なんて怒り肩の自分の肩はいい肩だと思っていた。
しかし改めて確認してみると私の肩はガンダム、女子が疎ましく思うガンダム肩、コンプレックスに思うべき肩であることにその時初めて気付いた。
気付いたその時は気を若干落としたものの、その日以来自分の肩がコンプレックスになったかというとそれは違う。
以前同様あまり気にしていない。
この時、コンプレックスかどうかは、本当に劣っているかどうかではなく、自分が意識するかどうかなのかだと気付いた。
自分の肩幅をコンプレックスに思わないように、自分の劣っていることに対するあらゆるコンプレックスをあまり意識しすぎずにいられればいいのに。
自分が劣っていることは仕方ないと開き直るのではなく、無意味に意識して気分を落とすのをやめたい。