私の性別は女で、それはわかっているのだが、どこか自信がない。
女らしさに自信がないとでも言うのだろうか。
中高の制服がスカートであることに疑問は感じていなかったのだが、私服としてスカートを履く気にはならず、大学1年で茶道のお稽古のために仕方なく買った。
数年前までは女しか履かないスカートを履くのに違和感を感じていた。
まあこれは花柄とかレースとかが嫌いというようなただの好みの問題かもしれない。
数年前、ある施設見学を同級生としていた時、説明が聞こえるように広がらず固まっている同級生をぼーっと見てしまうことがあった。
(真面目に見学をしていないことは置いておく)
そこで左側に固まっていた男たちは背が高くて、右側に固まっていた女たちは背が低くて。
なんかそのとき、この人たち(左)は男で、この人たち(右)は女なんだなぁと思った。
勿論それまでわかっていなかったわけではない。
でもそのときなんかそう思った。
性差を見た。
そうやって見たとき、私は背が低い側の性質に似ていて、あ、私は女なんだって思った。
私が女であることは絶対的ではなく、相対的であるかのように思う。
そもそも性別は相対的か。
その時は背の高い男と背の低い女ばかりでそう思ったが、背の低い男と背の高い女ばかりだったらどうだっただろう。
なんだかあらゆる固定観念にとらわれてる気がする。