容易く嘘をつくのはなんだろう。

 

 

そりゃあ誰もが都合が悪いときにつく嘘はある。

 

 

でもそのハードルが極端に低いのはなんだろう。

 

 

小学校と中高で虚言癖がある友達がいた。

 

 

虚言癖のある子がつく嘘は、別にその子の利益になるような嘘ではなく、なんでそんな嘘つくのかわからないような意味のない嘘で、みんなが嘘だとわかってて、もうそれは病気なんだと思っていた。

 

 

たまに腹立つことがあったけれど、病気だから仕方ないと。

 

 

しかしその虚言癖とは異なり、いつも自分の都合のいいように嘘をペラペラ吐くのは理解ができないし腹が立つ。

 

 

何かが欠如しているとしか考えられない。

 

 

きっと人を信じるということや、人を信じることができない苦しみというのがわからないのだろう。

 

 

なぜ私はそのような人のために人間不信を悪化させなければならないのか。

 

 

そんなことを考えていると私は攻撃的になる。

 

 

そんなの死ななきゃ治らない、早く死んで治せと頭の中で何度唱えたことか。

 

 

私が何度これを繰り返したところで嘘つき人間は死なないし、当の嘘つき人間はまたヘラヘラとあらゆるところで嘘をつくのだ。

 

 

あぁ!止まらないどころか加速していく憎しみ!